運輸安全委員会は30日、福岡県宗像市の大島沖で昨年11月に海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が火災を起こして沈没し、隊員1人が死亡した事故の調査を発生から1年以内に完了できないとして経過報告を公表した。「火災発生の経緯などさらに事実確認や分析をし、関係者から意見聴取をする必要がある」とした。
経過報告によると、昨年11月10日午前、航行中に機械室から出火。海上保安庁の巡視船などが放水したが消火できず、翌11日に転覆、沈没した。機械室にいた海自隊員1人が行方不明となり、昨年12月に海底で人骨が見つかって死亡が確認された。船体は今年6月に海底から引き揚げられた。
