【フィレンツェ共同】欧州中央銀行(ECB)は30日、イタリア中部フィレンツェで理事会を開き、政策金利として重視する中銀預金金利を2・0%に据え置くと決めた。金利維持は3会合連続。ユーロ圏のインフレ率は目標の2%前後で安定しており、経済や物価動向を見極める。
欧州連合(EU)とトランプ米政権が関税交渉で合意し、通商環境を巡る不透明感は和らいだ。一方、経済大国フランスの不安定な政治情勢に加え、レアアース(希土類)や半導体の確保を巡る中国との摩擦が懸念材料だ。
ECBのラガルド総裁は理事会後の記者会見で、通商環境が不安定なままでは消費や投資の重しになると指摘した。
