『ライオンの隠れ家』話題の子役、松本Pが“起用理由”を明かす「自分でスッと役に入っていく」

11/14 07:00

  • エンタメ総合
金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』の場面カット(C)TBS

 俳優の柳楽優弥が主演を務める、TBS系金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』(毎週金曜 後10:00)。物語も折り返しを迎えるなか、本作の松本友香プロデューサーがインタビューに応じた。ライオンと名乗る小さな男の子を演じ、その好演ぶりが話題となっている佐藤大空のキャスティングについて語った。

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 本作は、市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。温かなヒューマンドラマと、先が読めないスリリングなサスペンス展開が心地よく絡み合い繰り広げられる今作を、完全オリジナルストーリーで送る。

 ドラマ『人にやさしく』(フジテレビ系)に代表されるような「大人と子どもの組み合わせのドラマ」が「自分の好きなジャンル」だという松本氏は「自分の好きなジャンルの中で新しいものをと思ったときに、今度は“きょうだい児”と言われているような関係性の主人公たちと、その兄弟の中に子どもが入ったらどんなストーリーが生まれるのだろうなと思って、企画書を書きました」と作品の立ち上げについて回想。

 物語の鍵を握るライオンは「すごくウエイトが高い役」ということで「オーディションではセリフのある役を演じたことがある5歳から7歳に絞って募集しました」という。オーディションでは、70人→10人→4人くらいまで徐々に人数を絞り「要求に対して、どんなフィードバック、どんな変化があるか。人と慣れたらどういうふうに変わるんだろうか。撮影期間も長いのでその変化も見つつオーディションをしました」と振り返った。

 その中でも「大空くんに関しては、エネルギーがあり余り過ぎていて、オーディション部屋から飛び出て走ったり、いつも本人が持っているキツネのぬいぐるみを投げ回してて、『落ち着いて~!』という感じでした(笑)」と特に印象に残っていたといい、「ただ『よーい、スタート!』とやると、子役演技って感じではなく、そこにライオンがいますという感じで、自分でスッと役に入っていたのがすごいなと思った」。これまでも子どもが出てくる作品に携わってきた泉正英監督も「絶対に大空くんがいい。大空くんを俺が責任を持つ」と絶賛するほどだったという。

 そこから約3ヶ月間、監督陣を中心に“大空チーム”を結成し、徹底的に役作り。クランクイン後もその強心臓ぶりは健在で「本当に全く物怖じしない子なので、大俳優の柳楽さんの膝にも走り込んで乗っかったり、スタッフやカメラマンさんの名前もみんな覚えているし、誰にでも分け隔てなく物理的に突っ込みにいったりしています。猪みたいに(笑)」と笑顔で明かした。

 最後に今後の展開についてコメントを求められた松本氏は「だんだんサスペンスの要素が出てきて、そこが気になったり、面白い部分ではありますが、大事にしているのは、3人のヒューマンであり、洸人と美路人の兄弟の関係性の変化を、サスペンスの嵐があるからこそどう成長していくのかというところがこのドラマの良さだと思うので、根底にあるヒューマンの温かさに癒されつつ、サスペンスがどう展開していくのかにご注目いただければなと思います」と視聴者に向けて呼びかけていた。

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