「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)をたどる旅は、再び須賀川市である。1689(元禄2)年4月22日(陽暦6月9日)、松尾芭蕉と河合曽良が、奥州街道・須賀川宿の相楽(さがら)等躬(とうきゅう)宅に着いた場面からスタートする。 芭蕉は、旧友の等躬に「どんな関越えの句を作ったのか」と聞かれ、疲れや、風景に魅了されたりで、なかなか...と言い訳しながらも〈風流の初(はじめ)やおくの田植うた〉と詠んだ。ここ...
この記事は会員専用記事です
残り2,145文字(全文2,345文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。