1689(元禄2)年4月29日(陽暦6月16日)、松尾芭蕉と河合曽良は須賀川を後にした。「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)の旅は三春街道を行き守山(現郡山市田村町)の田村神社へ向かった。 相楽(さがら)等躬(とうきゅう)は、はなむけにも余念がなかった。道中には馬を遣わし、案内役には、ともに歌仙を巻いた、地元の俳人矢内素蘭(やないそらん)が付いた。俳聖を慕った須賀川俳壇。その系譜は今も続く。 雨...
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