【本宮・二本松】<よく見れば薺花咲く垣根かな> 剛脚の俳聖が本領発揮

10/07 12:30

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鬼婆がすんだと伝えられる観世寺の「岩屋」。くちばしのようにせり出した笠石が怪しい雰囲気を醸し出している

 「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)をたどっていると「芭蕉など、昔の人はよく歩いたもんだねえ」という声をよく聞く。何しろ、車や列車のない江戸時代、旅人は一般的に1日9里、つまり約36キロは歩いたといわれる。現代人が感心するのも当然だろう。  同時に、芭蕉たちの移動距離に驚く人も少なくない。ときに1日約50キロ、2日で100キロ近いこともあった。「間違いでは」と言う人もいる。ある人は「剛脚が、芭蕉が...

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