「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)をたどっていると「芭蕉など、昔の人はよく歩いたもんだねえ」という声をよく聞く。何しろ、車や列車のない江戸時代、旅人は一般的に1日9里、つまり約36キロは歩いたといわれる。現代人が感心するのも当然だろう。 同時に、芭蕉たちの移動距離に驚く人も少なくない。ときに1日約50キロ、2日で100キロ近いこともあった。「間違いでは」と言う人もいる。ある人は「剛脚が、芭蕉が...
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