政府は26日、双葉町と葛尾村の特定復興再生拠点区域(復興拠点)で生産されるホウレンソウなどの非結球性葉菜類、キャベツなどの結球性葉菜類、ブロッコリーなどアブラナ科の花蕾類の摂取制限と出荷制限、カブの出荷制限を解除した。帰還困難区域内に整備される復興拠点で生産された園芸品目の摂取・出荷制限が解除されるのは初めてで、復興拠点内では園芸品目についての制限がなくなる。県が同日発表した。
復興拠点の避難指示解除に向けた作付け実証で昨年度、収穫したホウレンソウやコマツナ、キャベツなどについて放射性物質を検査した結果、全ての検体で基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムは検出されなかった。
両町村は復興拠点の避難指示解除を控えており、県は「帰還した住民が農業を行うための一助になれば」(園芸課)としている。