いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは、海辺の環境を再現した屋外エリア「蛇の目ビーチ」で、海の生き物に直接触れるのを控えるよう来館者に求める。人が動物に与えるストレスをできるだけ減らした環境で飼育するという動物福祉の観点から、運営の見直しを決めた。今季の運営が始まる「海開き」の27日から適用する。
同館が11日、発表した。蛇の目ビーチはこれまで、来館者が水に入り、ヒトデやナマコなどの生き物に触れて観察できる場所として子どもたちを中心に人気だった。
今後は職員が立ち会う教育プログラムなどを除き、水に入って生き物を観察できるエリアに見直す。
蛇の目ビーチは2007年4月にオープン。面積は約4500平方メートルで、海辺を再現した三つのエリアがある。同館は「今後も環境再現型展示の充実を図っていく」としている。