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豆本の魅力感じて 県立図書館、童画家・武井武雄の作品など紹介

05/24 08:50

武井武雄や「みちのく豆本」の豆本が並ぶ会場

 大正期に児童向け雑誌「子供之友」などで童画を描いた童画家・童話作家の武井武雄(1894~1983年)が刊行した作品を中心に、手のひらサイズの本「豆本」を紹介する企画展示「芸術としての本づくり 武井武雄と豆本の世界」が福島市の県立図書館で開かれている。6月5日まで。

 武井は日本童画家協会の創立にも携わり、1975年にドイツの「世界で最も美しい本」賞で作品集がグランプリを受賞するなど、国内外で高い評価を受けた。

 武井はライフワークとして豆本を制作し、35年から83年の間に139作を刊行。武井の生誕130周年を記念した同展では、須賀川市出身のコレクター斎藤正一さんの遺族から同館に寄贈された「Q子の奇跡」など、武井の豆本11冊を展示している。

 同展では、県内の豆本愛好者から寄贈された山形県庄内地域の作家が中心の「みちのく豆本」11冊も紹介している。

 同館司書の田口麻人さんは「豆本は装丁にもこだわった一種の芸術作品。この機会に見に来てほしい」と来館を呼びかけている。

 開館時間は平日午前9時半~午後7時、土、日曜日、祝日午前9時半~午後5時半。月曜日休館。問い合わせは同館企画管理部(電話024・535・3220)へ。

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