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双葉郡首長、オイスト視察 沖縄の世界最高水準研究拠点

06/28 11:30

オイストの幹部と地域貢献の在り方などについて意見交換した双葉地方町村会の首長ら=沖縄県恩納村

 双葉地方町村会は27日、沖縄県恩納村(おんなそん)の沖縄科学技術大学院大(OIST=オイスト)を視察した。

 エフレイ受け入れ、在り方探る

 オイストは国が主導し「世界最高水準の研究拠点」として設置した施設で、学術振興や産業支援などを通じた沖縄の自立的な発展への貢献が期待されている。視察は、浪江町に立地する福島国際研究教育機構(エフレイ)の受け入れ態勢の構築などに役立てようと実施し、双葉地方8町村の首長らが関係者と意見交換した。

 オイストは2012年に沖縄振興のために開学し、世界から教授陣やスタッフを招いて研究活動を進めている。5月現在の博士課程在籍学生は272人で、外国人が8割を占める。教員89人の6割強、研究ユニットスタッフ495人の7割弱も外国人で、国際色豊かな教育機関となっている。

 視察ではオイストの加藤重治事務局長らが、開学から約10年で科学誌の評価で世界9位の水準に成長したことなどを報告。一方、産業振興などの地域貢献については、今後積極的に進めていく方向性などを説明した。教員や学生らが施設内で生活できる環境が整っているため、首長からは地元との交流をどのようにしているかなどの質問が出た。

 一行は施設スタッフらの子どもを受け入れている同村の恩納小も訪れた。全児童294人のうち41人がオイスト関係の外国籍の児童で、学習に必要な日本語を身に付けられるカリキュラムの様子などを見学した。

 双葉地方町村会長の篠木弘葛尾村長は視察後、「オイストと地域との関係を踏まえながら、エフレイ受け入れの環境整備を考えていきたい」と語った。

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