いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは6月28日、屋外展示施設「わくわく里山・縄文の里」でニホンアナグマの赤ちゃんの展示を始めた。愛らしい姿に来館者が見入っている。
展示しているのは、同館で4月17日に産まれた雄と雌の2匹とその母親「さとこ」。6月中旬から離乳し始め、状態が安定してきたため母子展示を開始した。同館は4年前からニホンアナグマの飼育に取り組んでおり、出産は今回が初めて。
展示第2グループリーダーの平治隆獣医師は「アナグマは妊娠してもおなかがほとんど大きくならないため、出産直前の時期になっても本当に妊娠しているのか飼育員にも判断がつかなかった」と振り返った。
ニホンアナグマの赤ちゃんは現在、体重1・5キロ程度の大きさにまで育ち、さとこの後を追いかけて歩く姿が見られるという。
ニホンアナグマは体長40~60センチ、体重は6~8キロほどで、本州、四国、九州の里山に生息している。警戒心が比較的弱く、温厚な性格とずんぐりとした体形が特徴だという。
状態や都合により観覧ができない場合や展示を終了する場合がある。問い合わせは同館(電話0246・73・2525)へ。