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精密調査、地下に施設建設

07/06 09:56

 高レベル放射性廃棄物は、数万年以上の長期保存が必要なため、300メートル以上の地下深い場所で「地層処分」することが、現実的な処分法であると考えられています。最終的に地層処分する場所が決まっていないわが国において、処分地の選び方は、文献調査、概要調査、精密調査と呼ばれる、3段階のプロセスを踏まなければならないことが法律によって定められています。

 二つ目の概要調査は簡単にはボーリング調査でした。加えて、レーダーのようなものを使って、地質の構造や地質の性状を間接的に調べたり、温泉や湧水・地下水(井戸)の性状を調べたりするものでした。

 そして、三つ目で最終の精密調査では、地下に調査施設を造ります。ボーリング調査やレーダーのようなものを使った「地表」からの調査に加えて、実際に「地下」に調査施設・調査トンネルを設けて、岩盤や地下水によって、施設が圧力を受けたり、腐食したりしないかを調べることを行います。

 とはいえ、一つ目の文献調査は、日本国内のいくつかの場所で進められていますが、現状の日本で二つ目の概要調査に進んだ例はないため、三つ目の精密調査に進んだ例もありません。

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