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駐日米大使「福島の魚、食べ続ける」 小泉進次郎氏ら南相馬視察

07/07 08:30

子どもたちと記念撮影するエマニュエル大使(後列左から3人目)と肩を組む小泉氏

 エマニュエル駐日米大使と小泉進次郎元環境相は6日、南相馬市の北泉海岸で開かれた全日本級別サーフィン選手権大会を視察した。エマニュエル氏は報道陣の取材に「福島への風評被害には根拠がない。福島の魚を食べ続け、泳ぎ続ける」と述べ、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に対する支持を改めて表明した。

 小泉氏「クリアな最高の海」

 エマニュエル氏は昨年8月に相馬市を訪問し、海洋放出への支持を表明している。エマニュエル氏は「中国が日本近海で漁をしているにもかかわらず、日本産水産物の禁輸措置を講じているのは欺瞞(ぎまん)だ」と批判。小泉氏も「(中国の)非科学的な攻撃に対して日米は屈しない」と語った。

 2人は大会を観戦したほか、海に入って子どもたちと交流した。また、南相馬市出身のシェフ西芳照さんがさばいた浪江町請戸産のヒラメの刺し身を試食。4月に南相馬市に開校したみらい農業学校で栽培されたキュウリを地元産のみそを付けて食べたりした。エマニュエル氏は、みらい農業学校のトマトや請戸産のシラスを使ったピザも味わい、「とてもおいしい。ここの魚、果物、野菜は世界クラス」と話した。自民党サーフィン議員連盟幹事長の小泉氏は「クリアな海に癒やされた。最高だった。また来たい」と笑顔を見せた。

 駐日米大使・エマニュエル氏に聞く

 エマニュエル氏は、福島民友新聞社などのインタビューに、処理水の海洋放出について「日本は国際的な基準を守った上、科学的な人々を調査に入れ、透明性を強調している。最高の基準を順守しており、称賛されるべきだ。日本の行っている事は最高の手本だ」と評価した。

 ―安全性への評価と海洋放出に対する米国の捉え方、今後の関わり方は。
 「全ての安全性に一点の曇りもなく信頼している。(米国の)風評被害はゼロだと思う。これからも引き続き支援していきたい。日本の基準は国際的に認められている上、監視もされている」

 ―南相馬市の印象は。
 「電車を降りてすぐに来たが、車窓からの景色は本当に美しい。水も美しく、すごく気持ちが良い。リラックスできた。ピザが有名なシカゴ出身だが、(試食したピザは)おいしかった」

 ―県民にメッセージを。
 「福島県民の美しさは、地域社会を信じる心がずっとあるところ。福島を見なければ日本を見たことにならない。(私が)1年後、2年後に帰ってきた時には、福島はもっと人であふれていると思う」

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