富岡町の博物館「とみおかアーカイブ・ミュージアム」は9月16日まで、同館で企画展「江戸の商いとくらし」を開いている。江戸時代の人々が使っていた主に商売に関する道具類の展示を通し、庶民の暮らしと文化を紹介している。
町と国文学研究資料館(東京都)の学術交流・協力に関する基本協定締結1周年に合わせて開催。「商いと銭」「書く」「建てる」「治す」など6テーマを設定し、国文学研究資料館が所蔵する史料約60点や紹介パネルで解説している。
げた屋や糸屋、両替屋、帳面屋などの看板をはじめ、大工や薬屋・医者、たばこ屋などに関する展示が目を引く。江戸の観光ガイドブックともいえる「江戸名所図会」、商人に必要な知識を絵で解説する「商売往来絵字引」などもある。
同ミュージアムの門馬健主任学芸員は「東京の研究機関が所蔵する貴重な史料・資料ばかり。ぜひ堪能してほしい」と来場を呼びかけた。時間は午前9時~午後5時(最終入館同4時半)。入館無料。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。