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母と二人三脚で目指す「一輪車世界一」 福島の高校生出場へ

07/14 07:45

一輪車に乗って技を披露する佐藤歩緒さん

 余目一輪車クラブ(福島市)の佐藤歩緒(ふお)さん(福島工高2年)は、14~26日に米ミネソタ州で開かれる一輪車の世界大会「UNICON21」に出場する。同クラブ監督の母菜花さん(44)と二人三脚で挑む初の世界の舞台。歩緒さんは「ずっと夢見てきた世界大会への挑戦。悔いのないよう頑張りたい」と意気込む。

 大会は隔年開催で、申し込めば誰でも出場可能。これまでは「まだ世界で通用する実力がない」と出場を見送ってきたが、高校生になり、充実した練習を積んできたことなどから「技術的に世界で戦える」と親子の考えが一致し、出場を決めた。歩緒さんはフリースタイルのペア、ソロなど5種目の出場を予定している。ペアでの大会出場は初めて。これまでライバルだった選手と仲間として出場できることに喜びを感じつつも「ソロとは全然違って2人で表現するのが難しい」と緊張感を漂わせた。

 現在の練習は週に6回。市内の体育館などで行うクラブの練習や自宅での練習のほか、月1回程度、関東の強豪チームに交ざって力をつけている。

 小学3年から世界チャンピオンを目標に練習に励んできた歩緒さん。「(車体を2回転半させる)900度車体回転を成功させる。優勝して一輪車の魅力を多くの人に伝えたい」と力強く語った。

 歩緒さんは6月25日、福島市役所を訪れ、木幡浩市長に出場を報告した。木幡市長は「全力を出し切ってきてほしい」と激励した。

 歩緒さんは昨年、県一輪車演技大会ソロ部門優勝や全日本一輪車競技大会ソロ演技部門3位などの成績を残している。

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