約270年の歴史を誇る福島県須賀川市の夏の風物詩「きうり天王祭」の宵祭りは14日、同市の中心市街地で行われた。市民らがキュウリを手に、無病息災や家内安全を祈った。同市の三丁目町内会などでつくる実行委員会の主催。
同市南町に設営された御仮屋(おかりや)にキュウリ2本を奉納すると、護符として別のキュウリ1本を受け取ることができ、持ち帰って食べると病気にかからないとされている。
祭神の牛頭(ごず)天王は疫病よけの神として地域住民に信仰されており、御仮屋前には奉納の順番を待つ人たちの長い列ができた。