日銀福島支店が18日発表した7月分の県金融経済概況で、県内景気の総括判断を2カ月連続で「緩やかな持ち直しを続けているものの、ペースは鈍化している」とし、判断を据え置いた。
項目別では「生産」を1年8カ月ぶりに上方修正した。生産動向を巡っては、鉱工業生産で海外経済減速の影響が和らいでおり、持ち直しの動きが見られている。自動車の認証不正問題による県内部品メーカーへの影響については「限定的」とみている。
個人消費は回復ペースが鈍化し、住宅投資は弱めの動きとなっている。設備投資は、能力増強投資などが見られており、緩やかに持ち直している。5月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年を上回った。