福島県警本部長に森末氏　若田氏は官房審議官に転出

　県警の若田英（たけし）本部長（５２）＝警視監＝が転出し、後任に警察庁長官官房付の森末治警視監（５５）が就任することが２２日、内定した。異動は国家公安委員会発令で８月５日付。若田氏は警察庁長官官房審議官（犯罪被害者等施策・調整担当）に転出する。

　森末氏は岡山県出身。東京大農学部卒。１９９２年に警察庁採用。秋田県警本部長、神奈川県警警務部長、警察大学校教務部長、首都高速道路監査役などを歴任した。

　若田氏は２３年７月、警視庁総務部長から着任。人口減少や少子高齢化の急速な進行など社会情勢の変化への対応などとして今年７月、県警治安向上プログラムを策定、県警が今後推進する施策を取りまとめて警察活動の基盤を強化した。また、石川町長らによる贈収賄事件やいわき市勿来町の強盗殺人事件、郡山駅前で交流サイト（ＳＮＳ）などでつながり活動する「匿名・流動型犯罪グループ（通称トクリュウ）」が関与する風営法違反事件など多くの重要事件を指揮した。