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仲間とまた走りたい…中学生2人が同級生の義足製作資金募る

07/27 08:50

手作りのポスターを手に、プロジェクトへの協力を呼びかける黒田さん(左)と三浦さん

 仲間とまた共に走りたい―。須賀川一中2年の三浦香愛(かな)さんと黒田悠月さんは、病気で義足となった同級生のためにスポーツ用の義足を作りたいと、インターネットで資金調達を図るクラウドファンディング(CF)に挑んでいる。須賀川市出身の陸上選手相沢晃さん(学法石川高卒)も賛同するなど、支援の輪が市内外に広がっており、26日時点で目標額300万円の8割を超える約250万円が集まっている。

 相沢選手も賛同

 3人は共に同校のバスケットボール部と特設陸上部に所属。切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習や大会で汗を流していた。しかし昨年夏、同級生が突然の病に倒れた。さまざまな治療を試みたが、今年1月、同級生は右足を失い、義足になった。

 三浦さんと黒田さんらは今月上旬、久しぶりに同級生と再会。同級生は前向きにリハビリに取り組み、気丈に振る舞っていたが、たわいない会話の中でぽつりと「みんなと走りたい」とつぶやいた。その言葉に突き動かされた2人は家族などに相談し、すぐに「仲間とまた共に走ろう!プロジェクト」を立ち上げた。

 競技用義足は通常の義足と異なり、特別な設計と素材が必要になる。趣味嗜好(しこう)品の扱いとなるため保険の適用外という。目標額には製作費のほか、県外の訓練施設に通うための費用など使いこなせるようになるまでの諸経費も盛り込んだ。

 手作りのポスターも用意した三浦さんと黒田さんは「仲間が再び自由に走って陸上を楽しめるようになることで、新たな自信を持つきっかけにしてほしい。また一緒に走って絆を強めていきたい」と力を込めた。

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