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飯坂温泉公衆浴場「切湯」 廃止案に併せ新回数券販売案を提示

07/27 09:30

 福島市の飯坂町財産区が運営する飯坂温泉の温泉供給施設・設備の老朽化が進み、財源確保が難しくなっている問題で、市は25、26の両日、同市飯坂支所で説明会を開き、公衆浴場「切湯」の廃止案や新回数券の販売案を示した。

 市によると、切湯は地下にあり、上の民間旅館が既に廃業して建物の保全に課題があることから、廃止を検討する。

 新回数券は、時々利用する人、観光客向けに千円の3回券、日常的に利用する人向けに2500円の10回券を販売する方針。いずれも、12回で2千円の現行の回数券より単価は上がる。市は、値上げで年間860万円の増収を見込む。

 また経費節減のため、観光客も含め利用者が多い波来湯(はこゆ)、鯖湖湯(さばこゆ)、導専(どうせん)の湯は終了時間を現行の午後10時から同9時に繰り上げる方針。この3公衆浴場は通し営業だが、残る5公衆浴場は2グループに分け、曜日による朝昼(午前6時~正午)と朝夜(午前6時~同8時30分、午後2時~同9時)の交互営業とする案を示した。だが、出席者からは「分かりにくく観光客に説明できない」との声も出た。

 市営のもにわの湯も、燃料費高騰や施設更新に費用がかかることを受け、1日券を大人250円から400円、小学生以下120円から200円に値上げする方針。回数券も値上げし、現在はメンテナンス日以外年中無休だが、木曜日や年末年始は休業とする方針。


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