• X
  • facebook
  • line

福島高生が模擬裁判準V 選手権オンライン大会、架空の刑事事件題材

08/04 08:40

被告人質問に挑む大宮さん(左から2人目)ら

 高校生が検察官役と弁護人役に分かれ、架空の刑事事件を題材に裁判で主張を競う「高校生模擬裁判選手権」が3日、オンラインを併用して全国各地で開かれた。オンライン大会に出場した本県代表の福島高は本番さながらの訴訟活動を展開し、準優勝に輝いた。

 多角的な視点で考える力や、意見を分かりやすく伝える力を育成するのが目的で、日弁連が主催した。殺人事件をテーマに2回、裁判に臨み、検察官役と弁護人役を1回ずつ務めた。オンライン大会には4校が参加した。

 福島高のチームはいずれも2年でリーダーの大宮彩和子(さわこ)さん、沼田奏我(そわか)さん、鳥海那月さん、斎藤優奈さんの4人。法曹業界や法学部を志望していることから参加を決めた。

 検察官役を務めた2回目では、被告人質問で「被害者とはどのような関係か」「被害者宅にはどれぐらいの頻度で訪れていたか」などと有罪立証を目指して的確な質問をした。大宮さんは「相手が理解しやすいよう説得力のある主張ができた」と手応えを語った。

 支援した紺野明弘弁護士は「事実を的確に捉えて論告や弁論に生かしていた。(活動を機に)県内で司法業界に興味を持つ高校生が増えてほしい」と話した。


この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line