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ラーメンで復興支援 富岡に開店、社長と店長「町盛り上げる」

07/29 08:55

来店を呼びかける(左から)梅田社長、笹山店長ら
自慢の醤油ラーメン

 富岡町本岡の国道6号近くに29日、ラーメン店「らーめん祿(ろく)屋」が開店する。店の関係者は「飲食を通して福島の復興に貢献したい。そして地域に元気を発信していければ」と意気込んでいる。

 店はいわき市に営業所を置く建設業「F・Iテックス」(千葉県)が経営する。同社の梅田健一郎社長(46)は同市出身で、東日本大震災まで双葉郡の発電所関連企業に勤務し、震災後は東京電力福島第1原発の事故対応に当たった。2016年に同社を起業し、5年前からラーメン店経営を計画。今回の開店は念願がかなった形だ。

 幅広い客層に対応できるよう、オーソドックスな醤油(しょうゆ)・塩・味噌(みそ)ラーメン(各900円)をはじめ、背脂系(950円)や白湯スープ系(同)のラーメンも提供する。から揚げ定食(同)やチャーシュー丼(900円)、大チャーハン(700円)などもある。

 メニューはラーメン好きの梅田社長と、ラーメン店勤務経験者の笹山晃人店長(29)が試行錯誤して開発した。笹山店長は同町生まれ、いわき市育ちで、現在も同町に祖父が住む。笹山店長は「町の光景は昔と一変している。ラーメンを通して町を盛り上げ、復興の手助けができれば」と気合を込める。

 店名の「祿」は「幸せ」という意味を持ち、国道6号と「山麓線」(県道35号いわき浪江線)の「ろく」にもあやかった。梅田社長は「来店者が幸せになるラーメンを提供し、地域に根ざした店を目指す」と話している。

 住所は富岡町本岡関ノ前200の1。営業時間は午前11時~午後9時(ラストオーダーは同8時半)。水曜日定休。電話番号0240・23・6266。

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