• X
  • facebook
  • line

相双の魅力 キャンピングカーで発信 元隈研吾事務所の日下さん起業

08/14 09:30

南相馬市起業型地域おこし協力隊となった日下さん

 富岡町出身の日下あすかさん(29)が今月、南相馬市起業型地域おこし協力隊に着任した。インバウンド(訪日客)をターゲットに、キャンピングカーによる新たな旅行体験の提供を目指しており「キャンピングカーで観光や宿泊をしてもらい、相馬野馬追など地域の大切な魅力を広めていきたい」と意気込みを語る。

 東京芸大大学院を卒業後、隈研吾建築都市設計事務所(東京都)に勤務した。設計事務所で浪江町中心部の開発に携わる中で古里の活性化に自ら取り組みたいと思うようになった。

 相双地方の魅力が十分に発信しきれていないことや、宿泊施設の少なさに着目し、宿泊や移動、観光が自由にできるキャンピングカーを使った観光事業を考えた。キャンピングカーが普及し、本県への訪問が少ない英国やオーストラリアの観光客をターゲットに事業化を進め、来年の野馬追までにキャンピングカーの確保を目指す。

 委嘱式が5日、南相馬市役所で行われた。委嘱状を手渡した門馬和夫市長は「南相馬はチャレンジできる場所。頑張ってほしい」とエールを送った。起業家の支援に取り組む小高ワーカーズベースの和田智行代表が同席した。


この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line