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バド・ワタガシら帰国「福島の皆さんにメダル見てもらいたい」

08/10 09:50

銅メダルを披露する渡辺(右)と東野=東京都・羽田空港
パリ五輪を振り返る大堀
パリ五輪から帰国し、笑顔を見せる保木(左)と小林

 パリ五輪のバドミントン日本代表が9日、羽田空港で帰国会見に臨み、混合ダブルスで2大会連続の銅メダルを獲得した渡辺勇大、東野有紗(BIPROGY)ら富岡高卒の5人が県民に感謝の気持ちを伝えた。東野は「福島は『第二の故郷』。応援のおかげで銅メダルを獲得できた。今度、福島に行って皆さんにメダルを見てもらえたらいいな」と凱旋(がいせん)して喜びを分かち合いたいと語った。

 渡辺、東野は富岡一中でペアを組み結成13年で、バドミントン日本勢では史上初となる2大会連続のメダル獲得を達成した。渡辺は本県で過ごした中高6年間が「競技力はもちろん、人間として大きく成長させてくれた」と振り返り「町民の皆さんに温かく受け入れていただいたことが、ついこの間のように感じる」と感慨深げに語った。

 また渡辺は、パリ五輪では「(福島の)皆さんに少しでも恩返ししたいとの気持ちがあった」と明かし「銅メダルが取れたことで僕ら自身も救われたと思う。まだまだバドミントンで恩返しがしたい」と今後の活躍を誓った。東野も「(富岡町で開かれた)壮行会で本当に元気づけてもらった」と双葉郡の住民らに改めて感謝した。

 大堀「できる限りの恩返し」

 いずれも富岡高卒で女子シングルスの大堀彩(トナミ運輸、会津若松市出身)、男子ダブルスの保木卓朗、小林優吾(トナミ運輸)も思いを語った。

 五輪初出場となった大堀は「大会前も大会中も、福島の皆さんからの声援は肌で感じていた」と振り返った。メダル獲得には届かなかったが「(全力で)やり切って終わるという一つの目標を達成し、後悔はない」とし「この五輪で、自分のできる限りの古里への恩返しはできた」と話した。

 保木は「望んだ結果は残せなかったが、五輪で戦う姿を(県民に)見せることができた」と胸を張った。小林は「(渡辺)勇大たちがメダルを取って福島に元気を届けることができた。一緒に戦ってきた身として本当にうれしかった」と祝福し「福島県の後輩たちも(五輪に向けて)頑張ってほしい」とエールを送った。

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