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廃液、ガラスと混ぜ固体化

07/27 12:20

 高レベル放射性廃棄物は、使用済みの燃料を処理する際に生じるものです。使用済み燃料から、再利用可能なウランやプルトニウムを取り除き、残った放射能レベルの高い廃液を、高温のガラスと混ぜて固体化したもののことを呼びます。

 これらはガラス固化体と呼ばれ、一つずつは、直径40センチ、高さ1・3メートルほどの円柱です。重さは約500キロです。この円柱は、地下水との接触を防ぐため、厚さ20センチほどの金属の容器に入れられ、さらにその周りを厚さ70センチほどの粘土で覆ってから処分される予定です。

 日本では今現在、国内に既に約2500本のガラス固化体(円柱のこと)が存在しており、各原子力発電所などに貯蔵されている使用済み燃料が全て再処理されると、合計で約2万7千本分になると計算されています。

 これらを地下深くに処分するための施設として、地下の広さがおおよそ6~10平方キロ(東京ドーム換算でおおよそ100個から200個分)の場所に、4万本以上のガラス固化体が埋設される計画が立てられています。

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