• X
  • facebook
  • line

大堀8強入り、ワタガシも快勝 バドミントン・ジャパンOP

08/23 07:30

【女子シングルス】難敵を破って8強入りを決めた大堀彩
【男子ダブルス】接戦を制した三橋健也(左)と岡村洋輝=横浜アリーナ
【混合ダブルス】台湾ペアに勝利した東野有紗(左)と渡辺勇大

 バドミントンのジャパン・オープン第3日は22日、横浜アリーナで各種目の2回戦が行われた。本県関係では女子シングルスの大堀彩(トナミ運輸、富岡高卒)が韓国選手に2―0、男子ダブルスの三橋健也(BIPROGY、富岡高卒)、岡村洋輝(BIPROGY)組が台湾ペアに2―1で勝利し、8強入りを決めた。

 このほか、今大会を最後にペアを解消する混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY、富岡高卒)が台湾ペアに2―0で勝利し、女子シングルスの仁平菜月(ヨネックス、富岡高卒)は、対戦相手の奥原希望(太陽ホールディングス)が棄権したため、不戦勝で準々決勝に進んだ。女子ダブルスの広上瑠依(ふたば未来高卒)、加藤佑奈組(再春館製薬所)は中国ペアに0―2で敗れた。

 大堀、冷静な試合運びで難敵下す

 パリで初の五輪を経験した27歳のサウスポーが上り調子だ。女子シングルスの大堀彩(トナミ運輸、富岡高卒)は国際大会3連敗中の難敵に粘り勝ちした。パリ五輪に続き8強入りを決め「本当にきょうの一試合は充実していました」と表情が和らいだ。

 完勝した初戦に続き、冷静な試合運びが光った。長いラリーが続く我慢比べの展開で「一本でも二本でも返して、自分の方が最後まで我慢し切れました」と大堀。これまでは先に根負けすることが多かったが、集中の糸を切らすことなく、しぶとく戦い「こういう勝ち方もできるようになったんだなと。成長を感じた」と手応えを口にした。

 ジャパン・オープンでは4強入りした2018年以来、6年ぶりの8強入りだ。大堀は「日本のファンの皆さんの前で今のベストを出せれば自分の中では合格点」と一戦必勝を強調した。

 三橋・岡村組「金星」

 男子ダブルスの三橋健也(BIPROGY、富岡高卒)、岡村洋輝組(BIPROGY)は、パリ五輪の同種目で金メダルを獲得したペアの一人、王斉麟を擁する台湾ペアを破る金星を挙げた。勝利が決まると三橋はコートを駆け回ってガッツポーズした。

 第1ゲームは7点しか取れず、あっけなく落としたが立て直した。「弱気にならず、足をしっかり動かしていこう」と声をかけ合い、開き直って第2ゲームを奪い返すと、最終第3ゲームでも気持ちが切れなかった。「気持ちで押すスタイルでやってきたが、相手が得点するとダウンしてしまうところがあった。きょうは同じレベルで保つことを心がけた」と三橋。その冷静さがプレーに宿った結果だった。

 「オカミツペア」の愛称があるが、まだ浸透には至っていない。三橋は「もっと盛り上がってくれるといいですね」と語り、躍進を誓った。

 ワタガシ 余力残して完勝

 混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY、富岡高卒)は、新しく組んだばかりの台湾ペアに試合巧者ぶりを発揮した。東野は「相手は新しいパートナーだからうまく連係が取れていなかったが、自分たちは楽しめてやれている分、相手を見れていた」と余力を残して完勝した。

 平日の午後8時過ぎの試合開始にも関わらず、多くの観客が応援に駆けつけた。渡辺は「お客さんが入るのはありがたいし、応援されて強くなる」とした上で、「体はきついですけど、泥くさくてもいいので勝ちたい」と、2人の集大成に向けて意気込んだ。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line