• X
  • facebook
  • line

文化や歴史、歩いて感じよう 28日「ふくしまアートウォーキング」開幕

09/05 08:30

ふくしまアートウォーキングの概要がお披露目されたオープニングイベント

 県や医療、福祉団体などでつくる「チャレンジふくしま県民運動推進協議会」は28日、県内の美術館などアートスポットを歩いて巡ってもらうイベント「ふくしまアートウォーキング」を始める。県民の健康指標の改善が課題となる中、1日8000歩以上を目標に楽しみながら運動に取り組める機会を提供することで、心身の健康増進につなげる。

 内堀雅雄知事が4日に福島市で開かれたオープニングイベントで概要を発表した。

 本県の美術館や博物館だけでなく、自然や伝統芸能、食文化、復興へと歩む日常生活などを「ふくしまアート」と位置付け、浜通り、中通り、会津の三つのモデルルートを示した。

 第1弾の28日は参加者が福島交通飯坂線の電車に乗り、福島市飯坂町の葉っぱアート美術館「リトリーフアートミュージアム福島」を散策するコースで行われる。第2弾の10月12日は諸橋近代美術館(北塩原村)とはじまりの美術館(猪苗代町)、五色沼など裏磐梯を巡るコース、第3弾の同26日はアーティスト「OVER ALLs(オーバーオールズ)」が手がけた双葉町のJR双葉駅周辺の壁画アートを鑑賞するコースになる。

 いずれもふくしまアートウォーキングサポーターに就任した「旅する書道家」の千葉清藍(せいらん)さん(郡山市)による伝統手すき和紙への書道も体験できる。

 5日から「ふくしまアート」を写真に収め、インスタグラムに投稿するキャンペーンを展開する。来年1月末まで。抽選で豪華賞品を送る。詳細はチャレンジふくしま県民運動のホームページで確認できる。

 知事や長沢裕さんトークセッション

 オープニングイベントでは内堀知事、諸橋近代美術館の諸橋英二館長・理事長、はじまりの美術館の大政愛学芸員、ふくしま健民プロジェクト大使でタレントの長沢裕さん(伊達市出身)が登壇し、トークセッションに臨んだ。

 内堀知事は「県内各地にアートがあふれていて、歩くと肌で感じることができる。県内外の人に楽しんでほしい」と参加を呼びかけた。諸橋館長は「自然や食、歴史、風景、全てが整っている土地に身を置くことは素晴らしいことだ」と本県の魅力を語り、大政学芸員は「まだ価値化されていないが、一人一人が『いいな、大事だな』と思うものを残したり、伝えたりすることができるきっかけになる」と今後の広がりを期待した。福島民友新聞社から中川俊哉会長が出席した。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line