酒米、仕込み水、蔵元全てで「オール福島市」にこだわった地酒「純米吟醸 摺上川」の「ひやおろし」が9日、発売された。飯坂温泉地酒をつくる会の安斎忠作会長は「飯坂の秋の味わいを楽しんでほしい」とPRしている。
つくる会は、同市飯坂町茂庭から温泉街を流れる摺上川の水を生かして本当の意味での地酒を造ろうと、地元有志が立ち上げた。同市飯坂町東湯野で育てた本県オリジナル酒造好適米「福乃香」とモンドセレクション最高金賞も受けた摺上川の水を使い、同市の金水晶酒造店で仕込んだ。飯坂温泉観光協会とともに、季節ごとに生酒、火入れ、ひやおろしを販売している。
ひやおろしは、春先に火入れ(加熱殺菌)した上で夏を越し、秋に2度目の火入れをせず「冷や」でおろした酒。角が取れまろやかになるとされる。
発売を記念し13日、つくる会の安斎会長、菊田透副会長、同温泉観光協会長の柳沼公貴幹事が同市飯坂町の舛七酒店で出来をアピールした。720ミリリットル入り1930円。
主な取扱店次の通り。
舛七酒店、旧堀切邸、角田商店、いちい飯坂店、県観光物産館、川瀬酒販、道の駅ふくしま、カネサ藤原屋