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「本宮市ふれあい美術館」開館 目玉は英国自動人形、作品入れ替え展示

09/23 07:45

ボタンを押すと、動き出す英国自動人形。愛嬌(あいきょう)のある動きを楽しむことができる
精巧なつくりを楽しむことができる「しかけ絵本」が並ぶ会場

 本宮市ふれあい美術館は21日、同市白岩字提崎494の44に開館した。同美術館は国内最大規模の英国自動人形を所蔵している。作品の一部は、施設内の「ポール・スプーナー オートマタホール」で常設展示されている。常設展は無料。

 同美術館は、多目的文化施設だった「本宮市白沢ふれあい文化ホール」を改修して誕生した。英国自動人形は、主に英国の自動人形作家ポール・スプーナーさんが手がけた。美術館は英国自動人形計約90点を所蔵しており、常設展で作品を入れ替えて展示する。市は英国と親交を深めており、英国文化を身近に感じてもらいたいと、美術館の目玉に据えた。

 改修工事では、内装で館内の壁クロスやじゅうたんの張り替え、バリアフリー化、全ての照明の発光ダイオード(LED)化に取り組んだ。施設外構では、同市の英国庭園をプロデュースした浜野義弘さんが庭園部分を植栽したほか、インクルーシブ遊具を設置した。

 オープニングセレモニーが20日、現地で行われた。高松義行市長があいさつ。高松市長が改修工事に携わり、美術館にアンティーク家具などを寄贈した国分木材工業と東北電設、小山設備に感謝状を贈った。

 スプーナーさんのメッセージが披露されたほか、高松市長らがテープカットで美術館の開業を祝った。セレモニー後、内覧会も開かれた。

 精巧「しかけ絵本」並ぶ

 本宮市ふれあい美術館は21日から、開館記念企画展「とびだす絵本展」を開いている。精巧な仕掛けで見応えのある絵本が会場に並んでいる。11月4日まで。

 「しかけ絵本」は、ページをめくると登場人物や建物などが飛び出したり動いたりする仕組み。世界各国のしかけ絵本計約200冊が会場に展示されている。実際にページをめくって建物や花などが飛び出す仕掛けを楽しむコーナーもある。

 時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時半)。休館日は祝日を除く月曜日(23日、10月14日、11月4日は開館、翌日休館)。

 観覧料は大人500円、高校生以下無料。問い合わせは同美術館(電話0243・44・3185)へ。

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