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祖父と私の作品…鑑賞を 三春で「ふたつのじぃまご展」

10/13 07:55

互いの祖父の作品とともに作品展を開いた前川さん(右)と小沢さん

 美術作家前川加奈さん(39)と三春人形師小沢宙(そら)さん(41)による「ふたつのじぃまご展」は14日まで、三春町の町文化伝承館で開かれている。同町出身の画家と三春人形師をそれぞれ祖父に持ち、同じ道を歩む2人が開いた合同作品展で、前川さんは「祖父という大事な人を知ってもらいながら私たちのことも知ってもらいたい」と話す。

 神奈川県出身の前川さんは祖父治朗さんが住む三春町のアトリエで絵画に触れ、芸術の道へ進んだ。関東と本県を行き来し、南相馬市小高区の「おれたちの伝承館」に参加するなど専門や背景の異なる作家と積極的に関わり、絵画や空間演出など制作活動に励んでいる。

 小沢さんは同町出身で、三春人形を制作する小沢民芸の4代目。1971年に亡くなった祖父太郎さんとは面識はなかったが人形の復元に取り組んだり、色付けする染料を研究した足跡が今の人形制作につながっていることを自負する。

 作品展は前川さんの絵画と小沢さんの三春人形を展示販売しているほか、2人の祖父の絵画や三春人形も並ぶ。小沢さんは「じぃまご展という企画を2人で開き、祖父の作品と一緒に見てもらえるのは不思議でうれしい」と話す。時間は午前10時~午後4時。

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