【9】シーラカンスは「先生」 アクアマリンふくしま館長・安部義孝

11/07 08:30

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魚のカリスマ的な存在のシーラカンスを調査し、イワシなどの普通の魚と同じように展示する。それが海の保全を多くの人に考えてもらう強いメッセージになる

 シーラカンスの飼育は不可能ではない。 「生きた化石」の飼育展示は1964(昭和39)年、上野動物園水族館に勤め始めた頃から思い描く僕の夢だ。ただシーラカンスは希少生物の移動を規制するワシントン条約の対象。夢に取り組むのは難しかった。 ようやく本腰を入れることができたのはアクアマリンふくしまの館長になってから。開館翌年の2001(平成13)年にプロジェクトを立ち上げ、生息地の学術調査を始めた。 初...

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