面識のない男性を車で連れ回して監禁し、現金を奪ったとして、南相馬署は21日午後2時10分、逮捕監禁、強盗の疑いで、福島県南相馬市鹿島区西町3丁目、自称会社員の男(26)を逮捕した。県警によると、男は監禁は認めているが、強盗容疑については否認しているという。
逮捕容疑は15日午後11時ごろ、南相馬市鹿島区の公営施設駐車場で、駐車して軽乗用車内で休憩していた同市の20代男性に刃物をちらつかせて乗り込み、車内に監禁。途中で暴行や脅迫を加えながら翌16日午前7時半ごろにかけて同市や宮城県を連れ回し、現金1万5千円を奪った疑い。
県警捜査1課によると、男と男性に面識はなく、刃物を持った男が「車に乗せろ」と車内に乗り込んだ。単独犯とみて捜査している。男は男性を連れ回した約8時間の間、複数箇所に立ち寄ったとみられる。
男は男性に対して口止めをしていたとみられ、事件後の男性の様子を心配した家族が20日午前0時25分、「(男性が)何か事件に巻き込まれたかもしれない」と同署に相談。同署は、男性の証言や付近の防犯カメラ映像の分析などから男を特定した。