県内で交流サイト(SNS)を通じた投資詐欺とみられる被害が23日までに相次いだ。県警によると、投資に関する広告などに興味を持ち、桑折町の60代男性が約1008万円、郡山市の70代女性が200万円、同市の20代男性が約14万円をだまし取られた。県警は詐欺事件とみて捜査している。
県警によると、桑折町の60代男性は9日、スマートフォンで動画配信サイト「ユーチューブ」の動画を閲覧中に流れた投資に関する広告に興味を持ち、入力画面に自身の個人情報を入力した。翌日電話がかかってきて、通信アプリ「LINE(ライン)」での「友達追加」を誘われた。
その後、トレーダーを名乗る人物から「誰もやっていないこの投資を今やれば確実にもうかる」などと誘われ、ビットコインでの取引を勧められた。
男性はもうけ話を信用し、複数回にわたり指定された銀行口座に計約1008万円を送金したが、その後連絡が取れなくなったため、警察に相談して被害が発覚した。
郡山70代女性は200万円
郡山市の70代女性は9月上旬ごろ、LINEに身に覚えのない投資関係のグループの招待が届いた。女性は、メンバーが個人投資家を名乗る人物の指示に従い、株式投資で成功しているという内容を見て、投資の経費として2回にわたり、指定された銀行口座に計200万円を送金したという。
郡山市の20代男性は9日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を閲覧中に副業に関連する広告をタップすると、LINEで「友達追加」を促された。相手から紹介された副業で少額の報酬を得て、さらに暗号資産投資に誘導され、資金名目で計約14万円を指定口座に振り込んだという。