鳥インフルエンザウイルスに感染が確認された会津若松市一箕町の野生コガモ1羽について、県は23日、詳しく検査した結果、感染力が強い高病原性ウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。東北で今季初。
環境省は発見場所から半径10キロ圏を野鳥監視重点区域に設定しており、高病原性と判明したことで11月15日まで継続する。同区域内の養鶏場、野生とも、ほかに感染が疑われる個体は見つかっていない。県会津地方振興局と関係7市町村は巡視回数を増やすなど、監視態勢を強化している。
県内で高病原性鳥インフルエンザの発生は、昨年2月に福島市のコハクチョウで確認されて以来1年8カ月ぶり。
感染した鳥と濃密な接触をした場合などを除き、鳥インフルエンザウイルスは人に感染しない。県は死んでいる野鳥に素手で触らず、同じ場所で多くの死骸を見つけた場合は県や市町村に連絡するよう求めている。