厚生労働省などは24日、来年度の卒後臨床研修を希望する医学部生らと研修医を受け入れる大学病院、臨床研修病院とをつなぐマッチング(組み合わせ決定)結果を発表した。県内20病院に122人(前年同期比12人増)が内定し、現在の研修制度が導入された2004年度以降で最も多かった。
県医療人材対策室の担当者は最多となったことについて、「各病院が充実したプログラムを策定したり、県内病院でネットワークをつくったりと一丸で研修医の確保に努めてきた結果が表れ始めており、明るい兆しだ」としている。
定員の合計に占める充足率は70.5%で、前年同期比6.5ポイント増。県内20病院のうち、定員を満たしたのは大原綜合病院、太田西ノ内病院、星総合病院、竹田綜合病院、総合南東北病院、寿泉堂綜合病院、白河厚生総合病院、公立藤田総合病院、会津中央病院、福島赤十字病院、公立相馬総合病院、南相馬市立総合病院、常磐病院の13病院だった。担当者は「引き続き病院と連携し、研修医の確保に努めていく」と述べた。
卒後臨床研修は、医学部生らに卒業後2年間、各診療科での研修を義務付ける制度。医師不足解消を目指し、県や各病院が研修医の確保に努めている。