スパリゾートハワイアンズ(いわき市)のファイヤーナイフダンスチーム「シバオラ」に所属するノア湧太(本名清水湧太)さん(25)が19日、夜のショーでソロデビューを果たした。長年の夢を実現させた湧太さんは「この日を目標に、人生を懸けるつもりで頑張ってきた。全力でダンスできた」と充実した表情を見せた。
いわき市出身、平商高卒。子どもの頃からファイヤーナイフダンサーへの憧れを持ち続け、高校卒業後の2017年、同施設を運営する常磐興産に入社した。しかし、当時はダンサーの採用枠がなく併設するホテルでの勤務が続き、ダンサーとして活動できないことへの焦りを募らせ、約7カ月で退社した。
その後は工事現場で働いたが、チームの新メンバー募集の情報を知って応募し、22年12月に再入社した。練習を重ねて昨年3月にダンサーとしてデビュー。実績が評価され、ソロデビューが実現した。
本番直前は緊張に襲われたが、堂々とダンスを披露。「人生で一番緊張した中でのパフォーマンスだったことを考えれば90点ぐらいあげたい」と自身をたたえ、「ダンスで感動と興奮、夢と希望を届けていきたい。世界大会での優勝も目指す」と成長を誓った。