「みんなが喜ぶカフェに」 南相馬・宗像さん夫妻、地元産こだわり提供

10/31 08:10

「人が集まる場所になれば」と話す由美子さん(左)と直樹さん
週替わりのおばんざいランチ

 南相馬市原町区の宗像直樹さん(68)、由美子さん(68)夫妻は、「わくわくどきどきする基地」への願いを込めて、同市原町区にカフェ「Heart Beat Base(ハートビートベース)」をオープンさせた。店内には本や民族楽器が並び、これまでにコンサートも開いてきた。由美子さんは「人が喜んでくれて、人が集まる場所になれば」と話す。

 2人は平田村出身の幼なじみ。由美子さんは埼玉県で音楽教員、直樹さんは東京都のIT関連企業勤務とそれぞれの道を進んだが数年前、フェイスブックを通じて再会した。由美子さんが「子どもや音楽に関わり、その合間に好きな料理を作りたい」と話すと、直樹さんは「一枚かませてくれないか」と応援。結婚して共に歩みを始めた。

 由美子さんは結婚前から、将来住みたい場所を探していた。浪江町でカフェを営む友人が「自然に生きている」姿に引かれ、浜通りに関心を抱いていた。2人は空き家を改修し2022年にハートビートベースを造ってコンサートなどを企画、その後カフェを始めた。由美子さんは農家出身で、小さい頃から家族の料理を手伝い、56歳の時には専門学校でも学んだ。「喜んで食べる人の顔が好き。ほっとするものや『おーっ』となるものを」。地元産や旬にこだわった料理を提供する。「自分たちの体を大事にしつつ、楽しみながら」。2人のわくわくどきどきへの探求は尽きない。 (佐藤健太)

 週4日営業、ランチも

 カフェの営業は週4日で、木曜日が21食限定のおばんざいランチ(1300円~)、金曜日が15食限定の気まぐれランチ(1400円~)、日曜日がカレーランチ(1300円~)。時間は午前11時半~午後4時。土曜日が予約制の「ちょっと気取ったランチとディナー」。昼は正午~午後2時、夜は午後6時~同8時。問い合わせは同店(電話050・1204・7226)へ。

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