あぶくま信用金庫(南相馬市)は4日、新たな本店営業部「あぶしんふれあい館」の竣工(しゅんこう)式を同市の現地で行った。5日のオープンを前に、関係者が地域経済の発展や人的交流の拠点となる店舗の完成を祝った。
新本店は鉄骨の地上4階建て、延べ床面積約1306平方メートルで、老朽化に伴い、現店舗の隣接地に新築移転した。地元木材を活用した木質ハイブリッド構造を採用し、ガラス張りにして開放感とぬくもりを感じられるデザインにした。総工費は約15億円。
1階は店舗やATMコーナー、2階の「ふれあいプラザ」には土、日曜日、祝日も営業する融資・経営相談窓口を設けた。
3、4階には一般も利用可能な貸し出しスペースを整備した。3階の「ふれあいギャラリー」では同市の日本画家の故安堵蒼樹(あんどそうじゅ)さん、同市出身の画家中島敏明さんの作品を常設展示。ホールとして講演やイベントでも活用でき、大型LEDビジョンを設置した。4階はミーティングルームやコミュニティースペースとした。
式では神事に続き、太田福裕理事長が「南相馬のランドマークとして住民の交流や地域発展に貢献する場となることを願う」とあいさつ。内覧会と同市で完成披露祝賀会も開かれた。
新本店の営業時間は平日午前9時~午後3時。ATMは平日が午前7時~午後8時、土、日曜日、祝日が午前8時~午後8時。貸し出しスペースの利用申し込みは、ふれあいプラザで受け付ける。電話番号は0244・23・5131。