郡山市出身の映画監督広木隆一さんが監督を務めたテレビドラマ「生きとし生けるもの」の鑑賞会とトークショーは3日、同市中央図書館で行われ、広木さんら本県出身の制作陣が古里への思いなどを語った。
市制施行100周年記念イベントの一環で、市の主催。作品は脚本家北川悦吏子さんの原作・脚本で、人生に悩む医師と余命宣告された患者の2人を描いたヒューマンドラマ。俳優の妻夫木聡さんと渡辺謙さんがダブル主演し昨年5月にテレビ東京系列で放送された。
スクリーンで作品が上映された後、広木さんのほか撮影監督を務めた鍋島淳裕さん(郡山市出身)と、美術監督の丸尾智行さん(いわき市出身)が登壇した。
広木さんは「100周年に合わせて自分の作品が上映され光栄だ。郡山でぜひ映画祭を開催してほしい」、鍋島さんは「自分が子どもの頃にあった(郡山らしい)風景を大事に残していってほしい」と古里への思いを語った。丸尾さんは県内でロケが行われたことに触れ「これほど美しい風景や場所が県内にあることを作品を通じて初めて知った」と振り返った。
トークショーに先立ち、渡辺さんが寄せたメッセージ動画も放映された。渡辺さんは動画で「100周年おめでとうございます。福島や郡山は何度も訪れており、これからも伺っておいしいもの、素晴らしい景色を堪能したい」と述べた。鑑賞会には北川さんもサプライズで登場し、作品制作の裏話などを語った。