県警が2023年に摘発した刑法犯少年は121人(前年比5人減)だったことが7日、県警への取材で分かった。全摘発人数に占める少年の割合は5.9%で、全国平均の10.3%を4.4ポイント下回った。
県警少年女性安全対策課によると、刑法犯少年のうち、高校生が56人、中学生が16人で、合わせて全体の約6割を占めた。単純な動機から安易に行われる万引や自転車盗、オートバイ盗などの初発型非行が60人と半数だった。
喫煙や深夜はいかい、飲酒などで補導された不良行為少年は1368人で前年より140人増加し、薬の過剰摂取(オーバードーズ)を含む薬物乱用も前年比7人増の10人だった。同課は新型コロナウイルスの5類移行に伴い、人流が活発化していることも増加の要因の一つとみている。
児童ポルノや青少年健全育成条例違反など福祉犯被害により保護された少年は65人(前年比5人増)だった。交流サイト(SNS)を通じて面識のない人物と知り合い、犯罪被害に巻き込まれるケースもあり、同課は「安易に相手を信用せず、個人情報などを送らないように」と注意を呼びかけている。県警は年末にかけて街頭での補導活動を強化する方針だ。