アサカ理研(郡山市)が12日発表した2024年9月期連結決算は、売上高が79億6700万円(前期比3・8%減)、経常利益が2億6600万円(同30・8%減)、純利益が3億7100万円(同20・9%増)の減収増益だった。貴金属売買を伴う取引縮小で売上高は減ったが、リチウムイオン電池再生事業関連補助金の特別利益を計上したため増益となった。
主力となる貴金属事業で、取扱数量が減少して経費負担が増加するなどしたため収益を圧迫した。リチウムイオン電池再生事業の研究開発への積極的な投資も、短期的には経常利益の減少などにつながった。期末配当は1株当たり8円。
25年9月期の連結業績予想は、売上高が92億3千万円(前期比15・8%増)、経常利益が2億9千万円(同8・6%増)、純利益が2億2千万円(同40・8%減)を見込む。