塔の「岪(へつり)」は古里の文字 笹原宏之編著「知る人ぞ知る方言漢字128」

11/23 11:50

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(大修館書店・2200円)

 県内在住ならご存じの人も多いだろう。下郷町に「塔のへつり」という景勝地がある。阿賀川沿いにそそり立つ断崖である。塔が並んでいるように見えるので、この名前なんだと分かるが、では「へつり」とは? 同町観光協会によると地元の方言で「危険な崖」を意味し、漢字もある。現地の標識に記されているのが「岪」だ。 これが、まさに本書の書名にある「方言漢字」である。限られた場所でしか使われないなど「何らかの地域性を...

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