本書は、1958年生まれの米国人作家が「たったひとつのこと」について語ったB6判、六十数ページの小さな本である。 小さいことには理由がある。著者が教授を務める大学の卒業式で行った約8分間のスピーチの内容を収めた本だから。卒業式の約3カ月後の2013年7月、ニューヨークタイムズ紙のウェブサイトに原稿が掲載されると大きな反響が起こり、翌年、米国内で出版された。 邦訳版は、訳者の一人で随筆家、英文学者...
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