南郷刺し子は、南会津の伊南川流域に伝わる縫い物の民俗技法。昔は貴重だった木綿布を丈夫にするために、細かく刺しゅうを施すのが特徴で、主にはんてんを仕上げるために用いられていた。はんてんの刺しゅうは完成までに1~5年かかる根気のいる作業。刺しゅうで描かれている模様は、成長の早い「麻の葉」、幸運の意味がある「亀甲」などで、祭りなど晴れの日に男性たちが着用していた。 現在は、小物でも南郷刺し子が楽し...
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