11日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸した。一時初めて4万2000円を上回り、取引時間中としての最高値を連日で更新した。前日の米国株上昇を追い風に買い注文が広がった。上げ幅は600円に迫る場面があった。
午前終値は前日終値比347円85銭高の4万2179円84銭。東証株価指数(TOPIX)は19・10ポイント高の2928・30。
前日の米国市場は早期の利下げ開始に期待が高まり、ハイテク株の多いナスダック総合指数が過去最高値を付けるなど、主な株価が堅調に推移した。東京市場もこの流れを引き継ぎ、朝方から幅広く買われた。主力の半導体関連株がそろって上昇し、相場全体を引っ張った。
外国為替相場が一時1ドル=161円台で取引され、企業の輸出採算を向上させる円安基調だったのもプラス要因になった。電機や自動車など輸出関連で値を上げる銘柄が目立った。
平均株価は7月に入り前日までに2000円超上げている。市場では急速な上昇を懸念する声も出始めている。