副知事が辞職表明、知事は続投か 兵庫、告発元幹部の死亡で引責

07/12 19:07

 辞職を表明し、涙を流す兵庫県の片山安孝副知事=12日午前、県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布し、懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題で、片山安孝副知事は12日、県政混乱の責任を取り、7月末で辞職すると県庁で表明した。斎藤氏は午後の記者会見で辞職を否定。「県政を立て直すため、大変道は厳しく時間がかかるかもしれないが、力を尽くしていくのが私の責任だ」と述べた。

 斎藤氏は10日、県職員労働組合から事実上の辞任要求を受けており、最側近の片山氏の辞任で責任を追及する声が一層強まるのは必至。片山氏は「県政に混乱を招いたことを重く受け止め、誰かが責任を取らないといけないと考えた」と辞職理由を説明。11日を含め5回、斎藤氏に辞職するよう進言したが「任期を全うしたい」と断られたと明らかにした。

 片山氏は一連の問題で「知事の初期対応がうまくできていなかった」と批判。県職員や県議らとのコミュニケーションが以前から不足していたことも指摘した。

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