立憲民主党は泉健太代表の任期満了に伴う代表選について9月16日投開票を軸に検討に入った。早期の衆院解散が取り沙汰される中、自民党総裁選と同時期に行うことで埋没を避ける狙いがある。複数の関係者が23日、明らかにした。泉氏や枝野幸男前代表の出馬が有力となっている。政権交代に向けた野党連携の在り方などが争点となりそうだ。
岡田克也幹事長は23日の記者会見で代表選に関し「自民の状況を見ながら対応を決めたい。政権を担い得る政党と認識してもらう」と強調した。
立民関係者によると、より注目度を高めるため自民総裁選より早めの実施を調整する。総裁選後になると、内閣の顔触れなどに関心が集まるためだ。総裁選は9月20~29日の間に投開票が行われる予定で、9月末の場合は、代表選を16日ではなく23日に実施することも想定する。
代表選には泉氏が再選への意欲をにじませ、枝野氏が立候補に向け準備を進める。党内には「一騎打ちだと党の分断を招きかねない」(幹部)との懸念もあり、第三の候補が名乗りを上げるかも焦点だ。