長崎市、式典にイスラエル招かず 原爆の日、「政治判断ではない」

07/31 16:55

 記者会見で平和祈念式典にイスラエルを招待しないと発表した長崎市の鈴木史朗市長=31日午後、市役所

 長崎市の鈴木史朗市長は31日の記者会見で、8月9日の「原爆の日」に実施する平和祈念式典にイスラエルを招待しないと発表した。31日付で在日大使館に通知した。理由を「政治的な判断に基づくものではなく、式典を厳粛な雰囲気の下、円滑に行いたいという考えだ」と強調した。招待した広島市と対応が分かれた。

 鈴木市長は6月、パレスチナ自治区ガザの情勢に対する国際世論を踏まえ、その時点で招待状を送らず、停戦を求める書簡の送付にとどめると表明。判断を先送りにしていた。

 31日の会見では、式典が近づいた現時点でも「リスクが軽減されるような動きが今に至ってもなかった」として「大変苦渋の決断だ」と述べた。

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