立憲民主党の野田佳彦代表は3日、日本維新の会の馬場伸幸代表、共産党の田村智子委員長、国民民主党の玉木雄一郎代表と個別に会談した。27日投開票の衆院選での連携に向け、自民党派閥裏金事件の関係議員がいる小選挙区での対抗馬の一本化を打診した。玉木氏とは自民、公明両党の過半数割れを目指す方針を確認した。具体的な結論は得られず、調整を継続する。
立民と維新、共産の候補が競合する選挙区はそれぞれ100を超える。野田氏は裏金事件を衆院選の争点に据え、大物議員を念頭に象徴的な選挙区で協力関係を築くことで、他の選挙区にも広げたい意向だ。
野田氏は馬場氏との会談で「野党が結束して疑惑のある自民議員の当選を阻止したい」と要請。馬場氏は、今後候補を立てる場合は事前に協議する考えを伝えた。
田村氏は、一本化の提案に対し「争点は裏金だけではない」と述べ、消極的な姿勢を示した。
玉木氏は、連合の推薦を得た国民候補の選挙区には立民が独自候補を立てないよう求め、それが一本化協議を進める前提になると主張した。