【ワシントン共同】米大統領選は5日、投開票を迎える。初の女性大統領を目指す民主党候補ハリス副大統領と、返り咲きを狙う共和党候補トランプ前大統領は、勝敗を決める激戦7州でほぼ互角の戦い。最後の日曜日の3日も激戦州で遊説し、猛烈なラストスパートをかけた。米国や世界の将来に多大な影響を及ぼす選挙に有権者の関心は高く、期日前投票は約7800万人を超えた。
政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスによると3日時点の激戦7州の支持率平均はハリス氏47・7%、トランプ氏48・5%。ニューヨーク・タイムズ紙は3日、自社の世論調査で7州の支持率の差はいずれも誤差の範囲内で「行方は極めて不透明だ」と伝えた。両陣営は鍵を握る浮動票の取り込みへ中傷合戦を繰り広げ、政策論争は深まっていない。
ハリス氏はミシガン州の黒人教会で「混乱と恐怖、憎悪に満ちた国と自由と思いやりのある国のどちらを望むかが問われている」と演説した。トランプ氏はペンシルベニア州での集会で、2020年の前回大統領選は不正があったとする陰謀論を展開した。